アングル:3月米雇用統計、FRBの金利据え置きシナリオの補強要因に
Howard Schneider[ワシントン 3日 ロイター] - 米国における3月の新規雇用が力強く、裾野も広かったことで、連邦準備理事会(FRB)が予見可能な将来にわたって政策金利を据え置く道筋が固まりそうだ。
金融政策担当者としては、労働市場が軟化するのではないかとの懸念が後退し、エネルギー価格が物価の持続的な上振れにつながるかどうかに関心を集中できる態勢になった。
労働省が3日発表した3月雇用統計は幅広い業種で雇用が伸びた。
製造業の前月比増加幅は1万5000人で、2023年11月の2万2000人以来の大きさ。
建設や娯楽、接客、輸送なども雇用が増えた。
また上昇すれば米雇用情勢悪化の前兆とみなされている黒人の失業率は、2月の7.7%から7.1%に低下した。
これまでFRB当局者には、雇用増加がヘルスケア部門に集中し、残りの業態の足取りが覚束ないのではないかとの不安も広がっていた。
ウォラー理事は、将来利下げするかどうかについての自身の判断を採用活動の推移と緊密に結び付けていたほとだ。
しかし今回の雇用統計を受け、フィフス・サード・コマーシャル・バンクのチーフ米国エコノミスト、ビル・アダムズ氏は と述べた。
金利先物市場は、年内の政策変更確率がほぼゼロとの見通しを維持している。
米・イスラエルによるイラン攻撃が始まって国際的な原油価格が50%余り跳ね上がる前まで、投資家はトランプ大統領が指名したケビン・ウォーシュ氏が次期FRB議長に就任すれば、ある程度の金融緩和が実施されると想定していた。
ところが戦争で状況は一変し、市場では一時利上げさえ織り込まれた。
その後は、エネルギー高が物価に大きな上振れ方向のショックをもたらすか、企業や家計の支出削減を通じて経済成長により大きなショックをもたらすかをFRBが見極める間、政策金利は動かないという今の見方に落ち着いた。
3月雇用統計は、この議論に直接光を当てたわけではない。
例えば平均時給の伸びは前年比3.5%と、FRBが2%の物価上昇率目標と整合的とみなす範囲に収まっている。
とはいえ同統計は労働市場が、 とFRBが特徴付けた過去1年の大半の状況を抜け出したことを物語る。
FRBは、比較的低い失業率がすぐ上昇しかねないこうした危うい均衡は受け入れ難いと感じていた。
それが3月には労働力人口が約40万人減って1億7000万人となったものの、失業者数は30万人余りも減少したほか、労働力外人口から求職者として統計に出現する前に直接就業者になった人が前月から14万人も増加した。
失業率は4.4%から4.3%に下がり、24年6月以降の4-4.5%のレンジにとどまっている。
ハリス・ファイナンシャル・グループのマネジングディレクター、ジェイミー・コックス氏は と述べた。
原文链接: Newsweek速報
