米3月雇用者数17.8万人増、過去15カ月で最多 イラン戦争がリスク
Lucia Mutikani[ワシントン 3日 ロイター] - 米労働省労働統計局が3日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は17万8000人増加した。
2月の急激な落ち込みから一転、過去15カ月で最大の伸びとなった。
医療従事者のストライキが終結し、気温が上昇したことが追い風となったが、明確な終わりが見えないイランとの戦争により、労働市場の下振れリスクが高まっている。
ロイター調査によるエコノミスト予想は6万人増だった。
2月は9万2000人減から13万3000人減に下方修正された。
3月の予想値は2万5000人減から12万5000人増まで幅があった。
失業率は2月の4.4%から4.3%に低下した。
ただ、これは労働参加率の低下が主因とみられる。
エコノミストは、労働参加率の低下がなければ、失業率は4.5%まで上昇していたと推定している。
とはいえ、この動きは労働市場の健全性を誇張している可能性がある。
平均労働時間は先月より短くなり、年間賃金の伸びはこの5年間で最も遅いペースとなった。
パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、サミュエル・トムズ氏は、 と述べた。
フィフス・サード・コマーシャル・バンクのチーフ・エコノミスト、ビル・アダムズ氏も と述べた。
雇用増加の大半を占めたのはヘルスケア・セクターだった。
ストライキ後の3万5000人の職場復帰もあり、7万6000人の雇用増となった。
病院の雇用も増加した。
暖かな天候が建設業の雇用を押し上げ、2万6000人増加した。
運輸・倉庫業は2万1000人増加。
運輸・倉庫業の雇用は、25年2月にピークに達して以来、13万9000人減少している。
社会扶助の雇用もさらに増加した。
製造業では、雇用者数が1万5000人増加し、23年11月以来最大の伸びとなった。
それでも工場雇用者数は25年1月以来8万2000人減少している。
レジャーと接客業の雇用は4万4000人増加。
その大部分はレストランとバーでの増加だった。
一方、連邦政府雇用は1万8000人減少した。
連邦政府雇用は24年10月にピークに達して以来、35万5000人、11.8%減少している。
金融部門でも雇用が減少した。
専門職・ビジネスサービス部門では、人工知能(AI)の導入が雇用減少につながる兆候が見られ、コンピューター・システム設計および関連サービスのポジションが1万3200人減少した。
雇用が増加した業種の割合は、2月の49.2%から56.8%に増加した。
平均労働時間は2月の34.3時間から34.2時間に短縮された。
単月でトレンドが決まるわけではないが、企業はレイオフに踏み切る前にまず労働時間を短縮する。
平均時給は0.2%増となった。
2月は0.4%増だった。
賃金は2月の3.8%増から3月は3.5%増となった。
失業率の算出元となる家計調査は、総じて低調だった。
回答率は63.9%と、2月の65.9%から過去最低に落ち込んだ。
家計調査ベースの雇用者数は6万4000人減少し、経済的理由でパートタイムで働く人が増えた。
労働参加率は61.9%に低下。
移民の流入の減少や労働人口の高齢化もあって、約4年半ぶりに62%を下回った。
中東紛争の影響を捉えるには3月は時期尚早とみられるが、一部のエコノミストは、4月雇用統計でその影響が明らかになる可能性があると述べている。
今週の全米平均ガソリン小売価格は、3年以上ぶりに1ガロン当たり4ドルを超えた。
これはインフレ率の上昇につながり、家計の購買力を低下させ、賃金上昇の力強さを一部相殺し、消費を鈍化させるとみられる。
3月雇用統計は金利見通しに影響を与えない可能性が高い。
紛争によるサプライチェーン混乱の影響が経済全体にまだ完全には浸透していないためだ。
米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げの見通しは大幅に低下した。
フィッチ・レーティングスの米国経済担当責任者であるオルー・ソノラ氏は と述べた。
原文链接: Newsweek速報
